tsudoi.net旅行記 >> 東南アジア旅行記 第9話 Killing Field

第9話 Killing Field

8/10

9:00出発。
ゲストハウスを出てすぐに、昨日コーヒーを買った店で
バイタクの兄ちゃんに声をかけられた。フレンドリーで明るいやつだ。
それにしても彼の食ってる飯がめちゃめちゃうまそう。
「それうまそうやねー?」
スペシャルメニューらしい。常連客だ。
「俺もそれ頂戴!」
店のおばちゃんは快く引き受けてくれた。感じがいい。
焼肉ピラフ+コーヒー(2500リエル = 75円)
激安!!

バイタクの兄ちゃんが商談を持ちかけてきた。
プノンペン周辺を走ってくれるらしい。
1日US 5ドル。ベトナムより安い。
いいやつっぽかったから彼のバイクに乗せてもらうことにした。

まずは翌日のシェムリアップ行きのボートのチケットを買いに行った。
25ドル。これは高いやろ!
次にホテル。15ドル。少し高いが、洗濯物もたまっていたのでよしとしよう。

突然、
バイタクの兄ちゃんの弟と称する者が現れた。
そしておもむろに兄と運転をチェンジ!
え!?なんで!?

結局理由はよくわからなかった。 まあ別に構わない。
英語があまり通じないのがやっかいだが、兄と同じくいいやつっぽい。


いよいよ周辺観光。

トゥール・スレン刑務所

2ドル。ここは、ポル・ポト政権によって、ほとんど無実の罪で捕らえられた人々が収容された刑務所。
ポル・ポトは、その政権樹立後、カンボジア全国民の約3分の1を虐殺したと言われている。
カンボジア国内の多くの学校が、ここと同じように臨時刑務所となった。
自然と顔がひきつる。

A棟。拷問が行われていたベッド。それと実際の写真。
独房 白黒でよくわからなかったが、恐ろしい拷問の雰囲気は十分に伝わってくる。
床にはまだ血痕が残っていた。

B棟。死刑執行の直前に撮られた顔写真。
とんでもない数だ。壁が全て写真で埋め尽くされていた。
なぜ全員の死の直前の写真を撮ったのだろうか。
死刑になったのかどうかを家族が写真を見て確認するためか?
もし、ポル・ポトの個人的な趣味だとしたら、大馬鹿野郎以外の何者でもない。
しかし、この壁いっぱいに埋め尽くされている写真には圧倒される。
見ている間ずっと、何かに締め付けられるような胸の圧迫感があった。
恐怖でひきつっている顔、勇ましく死を覚悟した顔、笑っている顔、・・・。
みんなこの直後に、死んだ。

独房
C棟。独房が1階と2階にあった。
静かだ。当時も静かだったのだろうか?
それとも、うめき声?叫び声?泣き声?笑い声?
恐怖と憤りを感じる。
決して繰り返してはならない、こんなこと。
この気持ちを忘れないためにしっかり写真を撮った。

D棟。1階にはたくさんの拷問の様子を表した絵。
鞭で叩かれる、爪を剥がされる、ナイフで首を切られる、水につけられる、・・・
自分がやられることを想像してみた。
吐きそうだ。
拷問をする側の人間はどんな思いだったのだろうか?
楽しいのか?嫌々ながら仕方なく? 頭おかしいんちゃうか!?
3階ではMOVIEを放送していた。
生き延びた人の証言と農村に強制移住させられた人々の働く風景。
英語の字幕についていけなかったが、とにかく辛い思いをひたすら語っていた。
もう一度1階へ。おびただしい数の骸骨。
あの有名な、骸骨をカンボジアの国の形に並べたものである。

骸骨をカンボジアの国の形に並べたもの

写真ではわかりにくいがボコボコの道路

続いてkilling fieldへ向かう。 プノンペンを一歩出ると、道はほとんど整備されていない。
ベトナム、カンボジア、どっちが発展しているか?
昨日の言葉は撤回。明らかにカンボジアは遅れている。
何もない。広大な大地とたまに見かける寺院。それと牛をよく見かける。
それだけ。


killing field

2ドル。大きな穴がたくさんある。ここに、
ポル・ポト政権によって虐殺された人々が埋められた。
いや、
「捨てられた」
と言う方がこの場合は正確に表しているかも知れない。
killing fieldもトゥールスレン刑務所と同様、カンボジアの各地にいくつも存在する。
みんな、捨てられた。
ポル・ポトによって虐殺された、当時のカンボジア国民の3分の1が、
各地に点在するこのKilling Fieldの穴の中に捨てられたのだ・・・。
中央には無数の骸骨が収められている建物。供養するためだろうか。

ガイドくん
奥のほうに歩いていくと、小さな子供がガイドしてくれるという。
1200リエル。普通はガイドなんて一切頼むことは無いが、
小さい子供ががんばってくれると言うし、安いので頼んでみた。
子供の後ろをついていく。
無言で1周して・・・
え!?終わり!!おいおい、それガイドちゃうやん!
1周ぐらい1人で周れるっちゅーねん!しぶしぶ1200R。。。


ここには他にもたくさん子供がいる。
みんな言うのは、
「some money, go to school」
学校へ行く金をくれと言っているようだ。
俺は金を渡すべきか?
本当に学校にいく資金になるのか?
親から言われて金を集めているだけかもしれない。
そういう資金は国のレベルで集めるものだろ!?
働いてお金をもらう習慣をつけなきゃいけないだろ!?
半ば自分に言い聞かせる。でも、
貧しいのは事実だ。葛藤があった。
・・・これでいいんだ!
結局、お金を渡さず、ジュースを買ってあげた。
これ以降、同じような状況に遭遇した時には、ジュースを買ってあげることにしている。
こうすれば、純粋にこの子たちのためになるはずだと信じて。


第8話 プノンペン入り 第10話 カンボジア人の集まる店へ
第8話 プノンペン入り 第10話 カンボジア人の集まる店へ

tsudoi.net 旅行記トップページへ戻る
広告 [PR]  再就職支援 冷え対策 わけあり商品 無料レンタルサーバー