tsudoi.net旅行記 >> 東南アジア旅行記 第10話 カンボジア人の集まる店

第10話 カンボジア人の集まる店

セントラル・マーケット


セントラル・マーケット

意外に中の空間は近代的だ。
フルーツ、鞄、ジュース、シャンプー、洗顔クリーム、ココナッツキャンディを買った。
サトウキビとみかんのジュースはうまかった!500R。安い。
キャンディを買った店の人は英語がうまかった。

ここの店員さん、
やたらと明るいし、親しみがあるし、どこか大阪の雰囲気を感じて意気投合!photo 1枚!
しかしこの人・・・男?女?声も微妙に高い。
最後までどっちかわからなかった・・・。もちろん、聞けない!!

お店の・・・男?女?
ここには片足の無い物乞いが大勢いる。 地雷を踏んだのだろう。
でも違う、そこで金を渡すのは、何か違う。
後ろめたさは大きく残っていたが、その方法は、違う。
ケチなやつだ
と自分でも思うが、やはりお金は信用できる支援団体に寄付するのが正規のルートではないだろうか?



王宮

3ドル。特に面白くもなかった。ここで1人の日本人に会う。
横浜出身。2ヶ月前から東南アジアにいるらしい。彼はずっと暑い、暑い、を連発!だいぶまいっているみたいだ。
王宮には、すごいな、きれいやな。That’s all。これだけしか感じない。

・・・しまった!!!
うかつであった。
王宮ではカメラの持込が禁じられていたため、外で待つバイタクの兄ちゃんにカメラを預けてしまった。
1日US 5ドルで契約したバイタクの兄ちゃんに、US300ドルのカメラ。
持って逃げられたら終わりだ。
王宮から外に出るともう既にバイタクの兄ちゃんの姿は見えなかった。
ベトナムの思い出が・・・
「この辺にバイタクの兄ちゃん見かけなかった!?」
必死に周りにいる人たちに聞いてまわった。
一番大事なものを無くしてしまった・・・。
と、4人目ぐらいで、
「あそこ。」
1台の車を指差す。
え・・・?
寝てるー!!!
車の中で寝てるー!!

・・・彼の友達のタクシー後部座席を拝借していた。
カメラもしっかりキープしている。
「ふぁ〜、もう見終わった?」
あくびをしながら普通に言われた。
・・・。
「・・・うん、王宮きれいだったよ。」
もちろん、こちらも平静を装った。

疑った自分が恥ずかしい。
旅をするといつも葛藤がある。
・・・この人は信用できるだろうか?
今まで、
いい人だと信用して騙されたこともある。
いい人なのに冷たくしたこともある。
徐々に初対面の人を見極める感覚は身についてきたつもりだが、
はずれることもあった。
バイタクの兄ちゃん、疑って本当にごめん!

今日はいい宿なので帰ってゆっくりしよう!
たまっている洗濯物をしっかり洗濯。
といっても、洗濯はいつもシャワーで手洗いするのみ。
とりあえず宿に帰った。


19:00。まだまだ時間はある。
自分は旅行に来ると、暇さえあれば外に出るタイプである。
宿を出ると、すぐに声をかけられる。またか。
その中に1人、面白そうなやつがいた。
セーイ、24歳。大学生。授業料を稼ぐためにバイタクをやっている。
直感で間違いなくいいやつだと思った。
でも今から晩飯食いに行くだけのつもり。近場だからゴメン!バイタクはいらない!歩いて行くよ!
プノンペンのメインロードはやはり栄えている。
いろんな店があり、飯もうまそうだった。
なぜか中華料理店を発見し、無性に中華が食べたくなった。
麻婆豆腐、チャーハン、餃子。Total 4ドル。
食べきれないぐらいの量。でもめっさうまかった。
その後さらにかぼちゃプリンの店へ。1000R。
だが、これはぬるくてまずい!


もう21:00前。
宿の前まで戻ってくると、
・・・あれっ!?
まだおるやん!!

・・・さっきホテルを出たときにいた彼。
「セーイ!何やってんの!?」セーイ
・・・約3時間、ずっとホテルの前で客を捕まえられずにいたらしい。
What??
申し訳ないが笑ってしまった。
しばらく立ち話。
・・・本当に真っ直ぐな人間だ。
どうも真っ直ぐすぎて損ばっかりしている様子。
しかし、彼は常に笑顔を絶やさない。
愛嬌があって非常に好感の持てるGentlemanだ。

「飲みに行こう!?」 とセーイに誘われ、
彼のバイクに乗ってBarに連れて行ってもらった。
もちろん、無料で。

すげー!こんなとこあったんや!?
と、びっくりするほど華やかなBar。
川に浮かんでいた。少し小さい豪華客船のようなBar。
中はけっこう広く、100人ぐらいは入れそうだ。
基本はテーブルに座って酒を飲むスタイルだが、
中央には歌手がいて、ディナーショーのような雰囲気もある。
そのうち、客のみんなも中央に集まって歌にあわせて踊りだした。
ここにはツーリストはほとんどいない。
カンボジア人の集まる店
のようだ。
歌手もカンボジアで有名な歌手たちが何人か歌っているらしい。
それもそのはず。
カンボジアで栄えている街はプノンペンとシェムリアップのみ。
カンボジアでテレビに出るような有名人は全てこのプノンペンにいるといっても過言ではない。
歌の雰囲気はどこか昭和を思い出させる。
雰囲気は抜群!最高!めちゃめちゃ楽しい!
自分もセーイもテンションが上がり、中央に踊りに行った。
「踊り」
と言っても至ってシンプル。リズムに合わせて手を振り足を上げ前後に歩く。
別にカンボジアの伝統舞踊などではなかった。
しかし、妙に楽しくなってしまう。
カンボジアにはパワーが溢れていた。
内戦がようやく終わり、これから一生懸命国を発展させようとしている人々の活気が多分に伝わってくる。
素朴でいて、力強い。

しばらく踊った後、
セーイと30分程自分たちの国についてお互いに語り合い、
部屋の外に出た。
いい店に連れてきてくれてThank you!
飲み代は全ておごった。


23:00。宿に戻る。メールアドレスをもらってセーイと別れた。
セーイからは日本に住んでいてはではわからない貧しさを思い知らされた。
大学の授業料を払えない。
セーイには彼女がいる。しかし、
「結婚はしたいけど、自分は貧しいから、結婚したら彼女が不幸になる。
だから別れるつもり。それが現実だよ。仕方がない・・・。」
泣き出しそうだがこらえている。

「そんなの乗り越えられるって!セーイ、それでいいのか!?
貧しくても好きな人と一緒になる方が幸せになるに決まってるって!!」

とは、言えなかった。
その「貧しさ」を僕は経験したことがない。
僕から彼に一体何が言えるだろうか。説得力なんて微塵も無い。
ただただ、何も言えず、彼の話を聞いていることしかできなかった。
僕は日本でぬるま湯に浸かっている。
世界において幸せとは、当然あるべきものなどではない。
それを忘れてはならない。

23:30 Good night.



第9話 Killing Fieldへ 第11話 アンコール・ワットへ
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